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最近すごい危機感を持っていることがあります。それは小学生も中学生も高校生でさえも品詞を全然理解していないし、ほとんど学んでいないってことです。

予備校講師をやっていた時からそうでしたが、英語の授業で「主語や目的語は名詞がなるよね」と言うと「名詞ってなんですか？」という質問が来てしまうのです。生徒と話をすると「品詞を全く理解しないまま国語も英語も学んできたので、品詞を教えてもらってすごいよくわかりました。」と言われます。

日本には品詞をしらない人がどの位いるんだろう？と考えると恐ろしい限りです。何からできているのかわからない食べ物を食べている位恐怖だと思います。今回はそのはじめの「品詞ってどんなものがあるの？」と言う所を解説したいと思います。

品詞って何があるの？

まず日本語（現代語）で品詞は何種類あるのでしょうか？

自立語では、次の９種類の品詞があります。

①動詞・・・（例）投げる
②形容詞・・・（例）かわいい
③形容動詞・・・（例）静かだ
④名詞・・・(例）りんご
⑤代名詞・・・（例）彼、彼女
⑥副詞・・・（例）とても
⑦連体詞・・・（例）あらゆる
⑧接続詞・・・（例）しかし
⑨感動詞・・・（例）ああ

付属語では、次の２種類の品詞があります。

⑩助動詞・・・（例）です（活用があります）
⑪助詞・・・（例）が（活用がありません）

合計11種類の品詞があります。（多すぎ？）

自立語と付属語って？

まずここで質問が出ます。「自立語と付属語って？」と言う質問ですね。

自立語・・・それぞれ一語で言葉として意味が分かる単語を「自立語」といいます。

付属語・・・それ一語だけでは言葉として意味が成り立ちません。付属語は、必ず自立語の後について、文節の一部となります。

「私は本塾で勉強しました。」を文節で区切ると「私は／本塾で／勉強しました。」となります。

さらに単語で区切ると「私／は／本塾／で／勉強し／まし／た。」となります。この中で「私」「本塾」「勉強し」は意味が分かりますね。

したがって、これらは自立語です。

「は」「で」「まし」「た」はそれだけでは意味不明ですね。

これらが付属語です。

自立語・付属語にはそれぞれ活用するものとしないものがある

「か～き～く～く～け～け～」と意味も分からず覚えていた人はいませんか？これは活用表を覚えていたんですね。意味も分からず試験に出るからって暗唱していた人も多いのではないでしょうか？そもそも活用表があるのは活用するものだけなんですね。ではどの品詞が活用するものなんでしょうか？

自立語で活用する品詞・・・・動詞・形容詞・形容動詞

自立語で活用しない品詞・・・名詞・副詞・連体詞・接続詞・感動詞

付属語で活用する品詞・・・助動詞

付属語で活用しない品詞・・・助詞

つまり、自立語で活用する品詞である動詞・形容詞・形容動詞、付属語で活用する品詞である助動詞、この合計４つの品詞には活用表がありそれを覚えなくてはならないんですね。（大変だ！）

でも今まで意味も分からず暗唱していたものの正体がわかりましたね。これが理解への第一歩です。

千里の道も一歩から！みなさんも国語の理解へ一歩目を踏み出せたでしょうか？

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